子供の頃耳にした言葉の数々。この中には北海道弁ではないものが含まれているかもしれません。また一時的なはやり言葉、子供たちの限られた地域の言葉、北海道に限らず使われていて、今では聞く機会の無くなった言葉などもあるでしょう。

私は父の転勤により道内各地で暮らしたことと、母方の曾祖母が津軽の出で函館育ち、祖母が塩谷の出であり浜言葉であった。小・中・高共に転校の回数が多く、話し言葉の違いはイジメとまでは行かないまでも奇異な対象者として身をおくことがあった。高校の先生に北海道弁の研究者がいて話を聞く機会があった。その様な環境で言葉に興味を持ち続けてきた。北海道弁といっても国内各地からの寄り合いの歴史からして、独自の方言は殆どないと思われます。交流の場が拡大されるに従って共通語が広まってきたが東北の言葉の影響が色濃いと思います。少数派ながら今も立派に活躍している北海道弁もあります。

単独の言葉だけでなく、イントネーション、発音、言い回しも北海道弁の重要な要素です。

 

子供の頃の北海道言葉対訳一覧表  (右上角クリックで拡大します)

マスメディアの多様化とともに言葉は標準化されて、地方の古くから受け継がれた言葉は次第に薄れるようで、これは止められないことと思います。

一方で新たな言葉が若者間、外来語、業種間により、生じることとなり、その中には一般社会に定着してしまうものもあるようです。更には誤って使っているものが何時しか標準語となるものもあると言われています。言葉は変わっていく運命にあるものと思います。

場にあった丁寧な言葉遣いは心地よいものです。現代は男女の言葉の垣根も低くなり共通化の傾向を感じます。

「なまら」を「すごく」という意味の北海道弁と言われいますが、子供の頃には聞いた記憶がありません。新生の地方言葉でないでしょうか。