昔は子沢山が普通であり、年上の子が弟妹を子守りをしながら遊んだ。遊ばせ歌も多かった。

お月様いくつ

お月様いくつ 十三 七つ

まだ年や 若いな

あの子を うんで

この子を産んで

誰に抱かしょう

おまんに抱かしょう

おまんどこいった

油買いに 茶買いに

油屋の角で

すべって ころんで

油一升 こぼした

その油どうした

太郎どんの犬と

次郎どんの犬と

みんなめてしもうた

その犬どうした

太鼓に張って

あっち向いて

どんどこどん

こっち向いて

どんどこどん

 

かれッこ焼いて

かれっこ 焼いて 

ひっくり返して 焼いて

おしょゆにつけて あむ あむ あむ

幼児の手のひらを火のそばで温めるときの

ちょんきな

ちょんきな ちょうんきな ちょんちょん きなきな

ちょんが 何だそりゃ

よやさか てっぽう

何の歌か知らないが

つぶやつぶや

つぶや つぶや

醤油に煮付けて あがらんしょ

(幼児の軽く握ったこぶしを指差しながら遊ぶ)

 

ねんねんころりよ

ねんねんころりよ

おころりよ  (ぉお)

坊やの お守りは

どこへいった  (ぁあ)

あの山越えて 里へ行った

里の土産に なにもらた (ぁあ)

でんでん太鼓に

笙の笛

鳴るか ならぬか 

吹いてもろ  (ぉお)

(背負っている赤子を静かに揺らしながら歌う、( )の箇所では語尾を上げる。)

 

上がり目下がり目

あがり目 さがり目

くるっとまわって 猫の目

 

遊ばせ歌

あんよは上手 ころぶは お下手

ここまで おいで あまざけしんじょ

おつむてんてん おつむてんてん

かいぐり かいぐり とっとのめ